人はなぜクリックするのか?
人はなぜクリックするのか:ITmedia エンタープライズより
「常に特定の人々がスパムに引っ掛かるわけではない。また、人々が常に特定の動機によってスパム詐欺に引っ掛かるわけでもない。それは個性と動機や感情などの要因との間の相互作用なのである—そう指摘するのは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学教授で、同大学の仮想環境/行動調査センターの共同ディレクターを務めるジェームズ・ブラスコビッチ博士だ。
カリフォルニア州サンタクララに本社を置くMcAfeeでは、次のような数字を示している—米国の人口の半数(約1億 5000万人)が日常的に電子メールを使っており、その半数(7500万人)がだまされやすい人で、そのうちのわずか1%(75万人)がある日に詐欺スパムに引っ掛かり、そしてこれらの犠牲者が払わされる金額がスパム1件につき20ドルに過ぎなかったとしても、潜在市場は米国だけでも1日当たり1500万ドル、1週間で1億500万ドル、年間55億ドル弱という規模になるのだ。
なぜ?クリックするのか?
とても興味深い内容だ。クリックするには”何らかの動機や理由など・・・何もなければしないだろう”
心理的作用が大きく働いていることは、言うまでもない事実だ。
MacAfeeの調査もおもしろい。単なる試算とも言えないのだ。潜在的な数値でもあり、顕在化しているものでも気づいていないものもあるだろう。となると、この数値は大きくなり社会的問題にまでなるほどの規模である。
そもそもクリックする”興味の誘因”になるものは、クリックする人ごとに異なるだろう。
なにも考えずにブラブラとネットサーフィンしていても、興味のないものはクリックしないはず。
さらに興味を引くようなものだと・・・ついクリックしてしまう。前回書いた記事も”興味の誘因”があったから、クリックしてしまいリカバリーまでノンストップ直行しちゃったのだ(笑)
でも最初からトラブルなどに巻き込まれることを承知の上でクリックはしない。希にそういうのが好きでクリックする人もいるようだ。
結局はクリックした結果として・・・ってこと。原因と結果で言えば、クリックが原因で結果は***なことだろう。
クリックする側は、クリックさせたい側の思惑にはまる。落とし穴は巧みに作られている。
これも落とし穴と気がつくのは、落ちたあとの話。
被害額を見ても相当なものだ。これをクリックさせる側は懸命に考えているのだろう。
下手なマーケティングよりも、ある意味参考になるはずだ。
ビデオデッキの普及に何が役立ったかと言えば、誰もが知っているビデオソフトが”興味の誘因”だった。
今でこそ違うだろうが?違くないかもしれない(笑)インターネットの普及にも、***が役だったはず。
いくらキレイごとを言っても、そんなもんだ。
だからこそ、なくならない産業でもある。
それがインターネットに進出しただけで、詐欺的要素が加わっただけのこと。
クリックする側、読み手側の選別能力を高めるしか方法はないだろう。機械的にフィルタリングしても万能ではない。しないよりも良いって程度のこと。人的フィルタリング能力を高めないと解決できない。
小売店で商品を選ぶ場合、コマーシャルなどの影響で選ぶこともあるのでは?
インターネットにおいても、同じこと。
この手法をマーケティングに応用すれば、おもしろいことができるかもしれない。
引き続き、この分野の研究を極めていく。
何をどこからどのようにすれば?との質問が多くあります
急激な社会環境変化により従来の概念や方法では解決できないことが多くなりました。
従来の業務は会社の中で行う → モバイルを活用して場所と時間の制約が無くなった → 自宅などの会社以外の場所で通常と同じレベルの作業が求められる(現状のリモートワーク)
労働・雇用環境の変化に応じて基準となる「就業規則」も変えなければなりません。同時に業務を進めるために「最低限のセキュリティ」も確保しなければなりません。
しかし教育も体制もない中、どのように進めればいいのでしょうか?と問合せが増えています。