怪しいサイトの本当の脅威
危ないのは“怪しいサイト”だけではない,一見“無害な”サイトにも罠:ITproSecurityより
セキュリティ組織の米SANS Instituteは現地時間10月14日,ニュース・サイトに見せかけた悪質なWebサイトが確認されたとして注意を呼びかけた。Webサイトにアクセスすると,悪質なプログラム(マルウエア)をダウンロードされる恐れがある。
この悪質なサイトは10月12日に登録されたとされる。ニュース・サイトに間違えそうなドメイン名(URL)が付けられ,サイトの内容も,真っ当なニュース・サイトに見える。それもそのはず,そのサイトでは,実在するオーストラリアのニュース・サイトの内容をフレームでそのまま表示している。同時に,悪質なプログラムをダウンロードさせようとする攻撃者のWebページもフレームで読み込んでいる。
今回のように,怪しそうには見えないサイトに“罠”が仕掛けられるケースが増えている。このためSANS Instituteでは,馴染みのない(よく知らない)サイトへアクセスする際には十分注意するよう呼びかけている。・・・
数年前といっても、2000年の初め頃、官庁Web改ざんの事件が多発した。
ちょうど不正アクセス禁止法の施行直前の時期だった。セキュリティ業界には特需かぁ?なんて話題になったことを覚えている。
最近の対策動向は把握してないが、当時Web改ざんを回避するためにどうするか?って事で、改ざんは、書き換えられなければ良いのだから、CDROM等の書き換え不可能なものに書けばいい!なんて話もあったが、現実的でなかった。
ページコンテンツを更新するたびに、CDを焼かなければならないからだ。
当時、企業のトップページにおいては書き換えられた場合に、企業イメージ失墜などの話もあった。それは今でも変わらないだろう。
話題になりにくいだけで、今でも改ざんは起きている。
あの頃は、改ざんページを保存していたページもあったが、追いつけないほどの量があったのか?ページは当時のままになっている。http://www.attrition.org/mirror/attrition/
トップページを、プレイボーイの画像などに張り替えられたりした。是非見て。
しかし最も影響が大きく一番ヤバイ改ざんとは、ニュースサイトや政府の公式コメントなど、企業の場合は業績報告やこれも公式なコメントなどだ。
わかりやすいトップページなどは、イタズラ?でも済まない問題だが、書き換えられたことがわかりやすい分、まだいいかもしれない。
自分でもエクセルなどの数値を間違えて入力したら、そんなの覚えてない程に記憶なんかしてない。
同じようなことで、一部だけでも書き換えられた場合はわからない。しかし現在では、技術的方法により、なんらかの回避方法はある。しかし、書き換えの発見後の問題。
その見たものを疑う余地はないものだった場合、また数字やニュースなどのはじめて見るものなどは、それを信用するしか方法はなく、誰しも疑わない。
しかし、こんなところが改ざんされると、いろんな影響が飛び火し、経済損失すら招いてしまう。株価に影響しそうなものだったら真夜中に改ざんされ、その報告や告知がマーケットが開く前に出来るだろうか?
最近では、改ざんされたページからウィルスなどを押し込んでくるものが多い。これも時代が変わったのだろう。
流れを見ていると、ニュース記事の改ざんなんかは、トップページが大々的に変われば気づくが、ニュース内容の一部の数値や名称、国名、などだったら・・・
とんでもない問題にまで発展しかねない。
これは改ざんに限った事ではなく、どの情報についても同様の事が言える。
複数の情報を見て比較する
これは改ざんの回避だけでなく、通常の情報収集でも言えること。
1つの情報だけが、本当に正しいかどうか?誰にもわからないからだ。
自分がその情報を読み込んでいる立場と、まったく対極になる逆の見方である、情報を客観的に見ることをするだけで、新しい発見と、間違った情報をマージできる。
しつこいようだが、改ざんに限ったことではない。
検索エンジンでTOPに表示される情報が、必ずしも正しいものか?わからないのである。
新倉茂彦
最新記事 by 新倉茂彦 (全て見る)
- 【共通用語】パスワードを電話で伝える時に間違えない方法 - 2020/12/03
- 【国勢調査2020】調査員支給のバッグがフリマに←総務省は注意喚起? - 2020/09/15
- 【国勢調査2020】騙されないために最低限守るべき注意3ヶ条(前回2015年) - 2020/08/05
45の事例から知る【情報セキュリティ標語】実践研修・ケーススタディ
■ 座学の場合:1事例2分程度、45事例すべて実施(90分の研修)
様々な事例を知る ⇒ 基礎知識が身につく
⇒ 身近な事例を自身に置き換えることで、応用できる対応能力スキル向上を目指します。
■ 演習の場合:目安は5分から30分程度、熟考することにより深く身についていきます。
(直近で起きた社内事故や身近な事例等、事例の深掘り次第で時間は変わります)
身近な事故事例をテーマ ⇒ 自ら(グループで)考える
⇒ 他者との討論(発表など)により、多面的なヒントを得ることを目指します。