情報セキュリティは『標語』から安心安全なネット社会へ
「ネットのマナーやセキュリティは教育の中で養う」増田総務大臣 「情報通信の安心安全な利用のための標語」表彰式開催 :INTERNET Watchより
情報通信における安心安全推進協議会は9日、「平成20年度 情報通信の安心安全な利用のための標語」の表彰式を開催した。 応募作品の中から総務大臣賞1点、協議会長賞3点(児童部門小学生1点、生徒部門中高生1点、一般部門1点)、佳作6点を決定した。総務大臣賞に選ばれた標語は、「考えよう 相手の気持ちを ネットでも」で、兵庫県の女子高校生が作成したものだ。 このほか、協議会会長賞に選ばれた標語では、児童部門が「迷ったら 必ず聞くよ パパママに」(愛知県の小学生)、生徒部門が「全世界 つながるネット マナーを守ろう」(兵庫県の高校生)、一般部門が「セキュリティ 自宅もネットも 同じです」(東京都の男性)。今回選ばれた標語は、今後、広報・啓発ポスターをはじめ、全国各地で実施される各種啓発事業・行事などで幅広く活用するという。
表彰式に出席した増田寛也総務大臣は、「携帯電話やインターネットが普及したことで、子供が有害サイトを見たり、ネットいじめに遭う可能性も高くなった。国としても、迷惑メール法や出会い系サイト規制法の改正に加え、携帯電話事業者によるフィルタリングの導入促進なども実施している。加えて、国民一人ひとりが、利用する際に注意すべき点、トラブルの予防策を知ってもらうことが不可欠だと考える。良い情報を見分けて正しく使っていくことを教育の中で養う必要がある。今回の標語募集・啓発は、大きな社会的背景に対して有益な試み」と挨拶した。
また、日本経済団体連合会情報通信委員会の石原邦夫共同委員長は、「産業界にとっても情報セキュリティは極めて重大な課題。例えば、ボットや迷惑メールへの対策は官民連携で取り組んでいる。その前に、教育や啓発の役割も非常に大きい」とコメント。「我が国はITリテラシーの教育は進んでいるが、利用するにあたってのマナーやルール、セキュリティの教育は不十分。このままで、さらにネットの利用者が増えれば、危険性も拡大する」とした。ただし、「危険な面があるからといって、ネットそのものの利用を制限するような対処法は適切ではない」と述べ、ネット利用における教育の重要性について訴えた。
情報通信における安心安全推進協議会の和田紀夫会長(NTT取締役会長)は、「普段、情報通信をあまり意識していない方々にも、具体的でわかりやすい標語によって、ネットの安全・安心を考えてもらうことが大切だと考え、2007年12月の本協議会設立とあわせて標語の募集も開始した」と説明。「いくつかの学校では、今回の標語作成を授業の中に取り入れたところもある。早い段階から、ITリテラシーの向上、ルールやマナー、情報の安全性の確保、これらの重要性について、子供たちふが自ら考える機会を作っていただいていることは貴重なこと。今回選んだ標語は、今後、本協議会の活動で生かしていく」とした。
情報セキュリティの標語が一般化してきていることを嬉しく思います。急速なインターネットの発展に追いつかない教育であるとか、ネガティブな面ばかりがクローズアップされたり、なんだか難しいと思われがちな情報セキュリティを身近に感じられる機会であると思います。私のミッションは、情報セキュリティを通じ、企業と社会に安全な環境を提供することです。
情報セキュリティは、簡単か難しいか?と言われれば、簡単ではないかもしれません。しかし、インターネットやセキュリティなんて言葉に惑わされているようにも思われます。
実際にネット上で”ある”事は、普段の生活の中にも”同じく”ありますし、セキュリティにしてもネットと関係なく実は誰しもが常に意識している事です。例えばネット上のコミュニケーションの行き違いは、ネットという特質からの問題もありますが、対面のコミュニケーションと何ら変わらない、行き違うことが多々あります。そこにはネットの特性である、感情や気持ちを文章で表現する事が難しい事、を知ることが大切です。セキュリティにしても生活の中で防犯を意識するのと何ら変わりないことです。ネット詐欺やウィルスなんて聞くと、途端に難しい。。。なんてことになっています。
情報全般についての教育が遅れていることに原因もありますが、それ以上に加速度的な発展をしている、常にネットのが先行している分だけ、同じ速度で教育が進んでも、追いつかないのが現状です。重要なことは、その”特性”を知ることになります。
また特性なんて表現すると、難しい。。。なんて言われそうですが、この特性が広く言われる「リテラシー」になり、その中には先のコミュニケーションや、セキュリティが含まれています。一般の方が専門家のようなセキュリティの知識を持つ必要はありません。最低限のことだけでも知っておかないと、トラブルに巻き込まれてしまいます。
私はサーフィンはしませんが(出来ませんが(笑)、海の脅威やボードの扱いなど最低限のことを知らなければ、出来ないはずです。泳げない人が、ライフジャケットを着てサーフィンするのでしょうか?ボートで引っ張ってくれるやつは、ジャケット着て乗ってますよね。それでも誰もができる事ではないはずです。
ネットサーフィンの場合、ライフジャケットも準備体操も必要なく、何の知識がなくとも、パソコンと回線さえあれば誰でもネットサーフィンに参加できます。あまり意識してない人も多いですが、携帯からの通信はインターネットです。
まぁ、そんなネットがどうこう言う話じゃないのですが、それでも最低限の事を知らなければ、ならないのです。
自転車に乗るにも、練習しますよね?私は幼稚園の頃に、補助付き自転車から補助を片方ずつ外して練習しました。が、バランスが上手くとれずに、顔面血だらけになった記憶があります。今になって考えれば、両方外したほうが安全だったと思います。片方だけだと、バランスを失った時に、何もない側には倒れますし、補助側は倒れない分だけ、反動で何もない側に勢いよく傾いてしまいます。そこにはバランスも何もないです。身体で覚えた感覚と痛い経験でした(笑)
標語って、そんな感じがしてます。セキュリティ標語でも書きましたが、わかりやすいものでなければ、浸透しないと思っています。
今月から、ホームページでマンスリー標語を掲げて行こうと思っています。今月の標語は、
6月の情報セキュリティ標語
標語で賞を頂いた時は、物量で50音すべてを書き出しました。DOS攻撃のような感じでしょうか?(笑)
何度も目にする機会を増やし、へぇ〜そうなんだ。と思っていただける”きっかけ”作りです。啓発活動を行う中で、「人」に焦点をあてなければ、それは進まない事を、痛いほど感じております。
これも、何かのきっかけになれば幸いです。
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⇒ 身近な事例を自身に置き換えることで、応用できる対応能力スキル向上を目指します。
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(直近で起きた社内事故や身近な事例等、事例の深掘り次第で時間は変わります)
身近な事故事例をテーマ ⇒ 自ら(グループで)考える
⇒ 他者との討論(発表など)により、多面的なヒントを得ることを目指します。