原因は理解出来ない会社側にあり ⇒ 結果はセキュリティ要員が燃え尽き症候群で離職するという、誰にも良い状況とならない悪循環

どの世界においても、似たような問題は多いようです。個人的な経験からは「なんかこういうの多いなぁ…」くらいだったものが、ここ数年は深刻にマズイのではないか?と気がついてくる方々を、少数ながら見聞きするようになってきたことだと思います。

セキュリティ要員の燃え尽き症候群は組織に脆弱性をもたらす–CISOへの調査
ロンドン大学ゴールドスミス校とサイバーセキュリティ企業Symantecが英国とフランス、ドイツをまたがり、3000人を超える最高情報セキュリティ責任者(CISO)とサイバーセキュリティの意思決定者を対象にある調査を実施した。それによると、サイバー脅威から組織を守るための責任者に対するプレッシャーが高まることで、さまざまな問題が首をもたげてきているという。
同調査によると、サイバーセキュリティ要員のうち3分の2近くが、こういったプレッシャーにより、退職を考えた(64%)、あるいは業界から去ることを考えた(63%)という。

記事を勝手に要約すると、

1.セキュリティスキルに金銭的価値があるため「その利用用途」を、正しい防衛側に使うか、不正な犯罪行為に使うか?

2.日々新しい攻撃手法が出てくる中、そのスキルを得るための時間と必要なコストが潤沢に使えるほどのリソースと環境がない。

上記 1.2.の状況から、非合法な方向に行きがちらしいです。

同時に、こういう要因が絡み合った結果、セキュリティ要員の方々は燃え尽き症候群になり、増加もしている…ようです。

…結果、セキュリティ要員の方々は、ストレスから離職してしまい、企業側はスキルをもった専門家不在によりリスクは増大するという形になっているようです。詳しくは、上記リンクから読まれてください。

参考過去ブログ:「マネジメント」カテゴリーの投稿

原因は理解出来ない会社側

タマゴとニワトリのような話じゃないですよ。規模の違いこそあれ超一般的な言い方をすればと、ヒューマンリソースに関するわかりやすい言い回しを調べようとGoogle先生に聞いてみたところ、残念な感じになりました。これも現実なのでしょう。

 会社、人材で続きワードの連想される結果がコレです。本題へ入る前にと思っていましたが、本題も調べてみました。

検索キーワードに連想される上位の候補が出てきているわけですが、色々と考えるところです。

会社人材の育成に関する難しさもありつつ超乱暴な言い方をすれば、育たないなら使い捨てもアリかもという「会社か従業員かどっち側の考えかわからない」ものが上位に上がっていることが、ここからだけでは読み取れない何かがあるのかも知れません。この見方なんて、何をどういうアプローチかだけで全然変わってくるので正解なんてありません。単に続くキーワードとして「使い捨て」が上位にあるだけです。

で、セキュリティのほうですが人材足りないのが顕著に出ています。分類とかスキルも資格や経歴で判断するしかありません。最後の2行が気になるところです。興味のあるかたは、直接調べてみて下さい。

やっと本題ですが、何をやっているのか、それがどういう重要性なのか?と、業務の中身を理解していなければ

・なぜそんなに時間がかかるのか?

・それがどれ程重要なことなのか?

と、わからないからこそ普通の疑問として出てきます。そして理解出来ないので「ちゃんと仕事しているのか?」と、不遇で評価されない環境に置かれている。という方々を多く見てきました。

セキュリティに重要性がないのならば、こんな人材使う必要ありませんので、雇用しなければ何も問題は起きません。と言っても実際には重要性はわかっているけど、中身がよくわからないという現実が問題があり、それでもしなければならないというところの悪循環から、色々と引き起こしています。

そのまま、勝手に問題無く仕事してね♪ と放置しても時間は平等に経過していきます。いずれ問題は色々と出てきます。理解してない状況で重要性も変わらないので、何を説明してもわからないし、コストのかかるものはどうにかゼロに近づけておきたいと。そりゃ中身変わらないから重要性よりも、誰にでもわかるモノサシである単位の¥お金となります。よくある最大の大きな間違いとして、自身が判断出来るモノサシだけで決めることです。まぁ指数が他にないのでわからなくもありませんが、その程度の判断で問題が起きないはずはありません。既にリスクがあるのに、認識してない(できてない)状況です。

セキュリティ要員が燃え尽き症候群で離職

こう書いていけば、少しは離職の原因となる問題かも?となりますかね。どういう立場でそんなこと言っているんだ!と思われますか? どっちでもいいですが、実際に最悪な状況を少しだけ多く見てきただけです。逆にどの立場で「そんなこと言われるのですか?」なこととか。

基本、真面目な方々が多い中、限られた状況でもどうにかしようと頑張っていることを悪意を持って見過ごしているようにしか見えない放置をしつつ、責任や業務負荷の重圧だけはMAXでかける。

時間経過で、問題が起きてくるか? 問題が起きる前に要員の方々が潰れるか? 離職するか? となっているのは、万国共通のようです。

わかっているのにしない? わからないから出来ない?

30年前には、ここで言うようなセキュリティって概念は一般企業にはなかったと思います。一部の企業や軍事組織など特殊なものだったはずです。インターネットや情報の扱い方など、仕事の効率も進め方も大きく変わって来ました。

でも、どうにかなってるよ!と聞くこともあります。どうぞそのまま続けて下さい。何か起きるまでは問題ありませんのでとしか言いようがありません。結局、諸行無常です。

The following two tabs change content below.

新倉茂彦

TCNIC Co., Ltd. 代表取締役 / セキュリティプロデューサー / M.B.A. 経営情報学修士 / 密教学修士ブログ
日々,目の前で起きる「セキュリティ」なことだけを考えています。表があれば裏があるように、様々な視点から見て考えるように意識しています。 人の「こころ」に興味を持ち、仏教的アプローチからセキュリティを探求中。

45の事例から知る【情報セキュリティ標語】実践研修・ケーススタディ

実際の事例を元に作成した、五十音「情報セキュリティ標語」を教材として使用します。

■ 座学の場合:1事例2分程度、45事例すべて実施(90分の研修)
様々な事例を知る ⇒ 基礎知識が身につく
⇒ 身近な事例を自身に置き換えることで、応用できる対応能力スキル向上を目指します。

■ 演習の場合:目安は5分から30分程度、熟考することにより深く身についていきます。
(直近で起きた社内事故や身近な事例等、事例の深掘り次第で時間は変わります)
身近な事故事例をテーマ ⇒ 自ら(グループで)考える
⇒ 他者との討論(発表など)により、多面的なヒントを得ることを目指します。