モチベーション低下とコスト削減→セキュリティ事故とリスクの増大に繋がる

昨年末の調査です。これも会社が存続するための「色々な方法」の一部ですが、情報セキュリティに偏った見方で、事故が起きる危機の事前準備として「これほどの好環境」は滅多にありません。まさに情報漏洩天国です・・・

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1001/21/news087.html
誠 Biz.ID:モチベーション下がってもコスト削減——経営層の半数、士気向上模索もviakwout


経営
層の半数が、社員のモチベーションが下がっていると認識しながらコスト削減をしている——。
NTTレゾナント
が2009 年12月18日〜12月21日に実施した、コスト削減と働くモチベーションに関する調査で分かった。gooリサーチ上のネットアンケートで、社員規模が10人〜299人の中小企業の経営層(部長職、取締役など)が対象。有効回答数は420人。

昨今、世の中の環境は大きく変わってきました。企業も入ってくるものが少なくなれば、出て行くものを減らすしか方法はありません。コスト削減です。

コスト削減は、仕方ないことだと思っています。コスト削減が上手く行けば、今後も続けていけますし、その中でやってきた実績にもなります。結果、余計なコストは削減し、余った部分を有効活用できるようになります。

ただ、何が何でもコスト削減と仕分けてしまうのは・・・どうなのでしょうか?

コスト削減とモチベーション低下が組み合わさると、次にどうなっていくのか?容易に想像できます。

モチベーションが下がることで、普段であればしないようなミス、うっかり間違いなどが増えてきます。また、モチベーションが下がっているので、取り組み方のアプローチも変わります。・・・まぁ、いいか。。。と。

何もモチベーションダウンが、悪意を生み出すわけではありません。偶然のような問題の積み重ねが、急成長していくだけです。今にも孵化しそうな卵のようなものです。それが多く出来てしまうのです。

さらに、コスト削減対象が事故防止策だったり、給与収入だったりすれば、卵は内外から圧力負担がかかり、小さなヒビが段々と大きくなり割れていくのです。

リスクマネジメントとは、このようなことを考えていくことです。多少の事故は仕方ない。どうせ発生しても、大した問題になってないじゃないか!と。。。

管理する側の立場で言えば、このような見え方もあるかも知れません。

管理される側は、踏んだり蹴ったりな状況の中で、モチベーション低下による「どうでもいいや」な感覚が蔓延していきます。不正が助長されていきます。真面目に仕事に取り組んでいる人までもが、負担増加が原因となり、ミス・うっかりが平常時よりも多くなっていきます。

すべては、小さな積み重ねである原因の上に、結果として表れてきます。

環境の見直しから、全員が安心安全に仕事の出来る「本来の姿」になっていくと考えています。

情報セキュリティは、システムの話ではなく、経営戦略とマネジメントの領域です。

情報漏洩関連の過去ブログ:

アリコジャパンの情報漏洩事件、インターネットで国境超えにより捜査難航

情報漏洩対策はマネジメント主体の仕事で、「情報システム部門」に負担が大きすぎると思う

10年前のHacker天国から、今は情報漏洩大国に向かう農耕民族の危機意識

機密情報をIT管理者の88%が解雇されれば持ち出し、35%は無断アクセスする(米国調査)

もしも明日解雇されるならば、私は機密を持ち出す—回答者の88%・・・らしい

何をどこからどのようにすれば?との質問が多くあります

リモートワーク担当者支援パック

急激な社会環境変化により従来の概念や方法では解決できないことが多くなりました。

従来の業務は会社の中で行う → モバイルを活用して場所と時間の制約が無くなった → 自宅などの会社以外の場所で通常と同じレベルの作業が求められる(現状のリモートワーク)

労働・雇用環境の変化に応じて基準となる「就業規則」も変えなければなりません。同時に業務を進めるために「最低限のセキュリティ」も確保しなければなりません。

しかし教育も体制もない中、どのように進めればいいのでしょうか?と問合せが増えています。